エアコンの運転開始日が決まっているから、
暑い中、汗だくで事務仕事してますよ!
皆さんの職場では、冷房や暖房を使用できる時期は決まっていますか?
○月○日から冷房使用開始!
こんなの無視して冷房つけないと、熱中症になりますよ!
日付ではなく外気温湿度で空調運転許可をするべき
全館空調ではなく、パーソナル空調へと時代は変化しています。
省エネの観点から、個別空調の方が無駄がないということですね。
空調開始時期
よく公共施設や事務所ビルでは、
「6月1日から冷房開始!!」
というお触書みたいなものがありますが、これって何の意味があるんだろう?
って思います。
5月に真夏日の気温になっても、冷房を点けてはいけないと?
冷房開始許可して30℃いかない日で冷房使えるのに、34℃の5月では使えない!
これ、おかしいでしょ!
空調は快適な空間作りに欠かせませんが、
暑いのに冷房をつけられないという、
何とも意味不明な事態に陥ってはいないでしょうか?
簡単には切替えられない冷暖房
一般的な家庭や規模の小さい建物の場合、普通のエアコンで空調しています。
自宅で使用しているエアコンを想像していただけると、
分かりやすいかと思います。
家庭でもそうですが、ボタンひとつで冷房暖房を切り替えることができます。
一方、規模の大きい建物では、冷温水を作る機械と、
居室に付いている機械が一体型になっていない場合があります。
その場合、部屋にあるスイッチを押しても、
部屋の空気を循環させているだけで、冷暖房は出来ません!
いわゆるファンコイルと呼ばれるものです。
ではどうすれば冷暖房出来るようになるのか?
ファンコイルで冷房するには、冷水を作る機械を動かさなければならない。
それと各ファンコイルに冷水を送るためのポンプを動かさなくてはならない。
それと、制御を冷房モードにしなくてはならない。
冷水を作る機械がチラーではなく、冷温水発生機の場合は、
冷却塔の清掃をしなくてはならないし、
冷却水ポンプで冷却水が循環するかを点検しなければならない。
最低でもこれくらいの手順を踏まなければ、冷房を使用することが出来ません。
これは、さすがに業者に依頼するしかないですよね(^-^;
ファンコイルとパッケージエアコンの違いについては、
こちらの記事を参考にしてください。
省エネとの闘い
パッケージエアコンで冷暖房は、普通に使用できる!
熱源機器の冷暖房切替も終えて、空調の準備は完了している!
この状態で、冷暖房開始の時期を指定している要因は、光熱費にあります。
省エネという観点で使用禁止にしているのです。
やはり光熱費も予算が限られていますからね、特に前年度とは比較されます。
暑いからエアコンをガンガンに運転したので、光熱費が上がってしまいました。
なんて、監査で言える人なんてほぼいないと思います。
じゃあ、この予算超過した光熱費は、あなたが払ってくれるんですか?
なんて言われたら、どうしようもないですよね?(^-^;
担当者は、各居室からは暑いとクレームを受け、
上司からは省エネしろと言われる、板挟み状態にあるわけです。
何とも理不尽な世の中ですね(笑)
光熱費が超えた時の言い訳
もうあまりにも暑くて、空調入れちゃいました!
そうしたら光熱費が、とんでもない金額になっちゃいましたよ(-_-;)
そういう場合は、ビル管法を盾にするべきです!
居室の温度は17~28℃、湿度は40~70%と定められています。
エアコンの設定温度を夏場は28℃厳守!!
なんていう文句をよく聞きますが、
28℃設定だと28℃でエアコンが動き出すので高すぎますよ(笑)
「ビル管法を守るために空調しています」
これを大いに出していけば、もしかしたら許されるかもしれません…
ただし!!居室の温度17~28℃は、努力義務であることを忘れてはいけません!
その温度にするよう努力していれば、法律違反になる事は無いんです。
これを知っている人に、
「ビル管法では法律違反になってしまう」
と言っても通用しませんからね(-_-;)
暑くてもエアコンをつけない謎の習慣まとめ
熱源機器を要するファンコイルの場合は、
専門業者に依頼しなければならないので、
冷房暖房開始の時期が限られてしまいますが、
普通のエアコンで空調しているのなら、
各家庭と同じで、自分たちで冷暖の切替と運転停止が出来ます。
それなら日付ではなく、外気温湿度で空調運転許可をするほうが、
業務効率も上がると思いますよ。