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【インターロック制御】ビル管理で最低限押さえておきたいこと

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ビル管理業界で働いていると、

たびたび会話で出てくる

「インターロック制御」

 

ん?

インターロック制御って何?

 

そう思った方は、この記事を読んで

ビル管理で最低限押さえておきたいインターロック制御を

身に着けておきましょう。

 

ビル管で最重要なインターロック制御は空調にあり 

ビル管理に置いて最重要なインターロック制御は、

冷温水発生器にあります。

 

冷温水発生器のインターロック制御は、

必ず押さえておきましょう。

 

これを覚えておけば、

発生器が故障していなくても運転できなる状況を回避できます。

 

 

 

 

インターロックの種類

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インターロックには、

  • 機械的インターロック
  • 電気的インターロック

の2つがあります。

機械的インターロックは分かりやすいですが、

つまずくのは電気的インターロックです。

この2つを具体的に説明します。

 

機械的インターロック

機械的インターロックとは、

機械的な構造上で動作を制限することを言います。

分かりやすいように具体例を出します。

消火器の安全ピンはいい例ですね!

安全ピンを外さないとレバーを動かすことができません。

この安全ピンを機械的インターロックと言います。

 

消火器を思い浮かべれない方は、

自宅を思い浮かべてください。

玄関入るときどうしてますか?

扉を開けますよね?

扉を開けないとぶつかって入れないですからね。

この扉が機械的インターロックです。

構造上扉があれば入れない。

扉を開くという行為が、

機械的インターロックを解除するということになります。

 

電気的インターロック

制御上の条件を電気的インターロックといいます。 

意味合い的には機械的インターロックと同じです。

機械的インターロックの時には消火器や扉で説明しましたが、

電気は目に見えません。

なので、分かりにくいんです。

電気のインターロックは、

信号が出ていること(扉が開いていること)がカギです。

 

消火器や扉は目で見て確認できますが、

信号は電圧で確認します。

テスターが無いと確認できないんですね。

 

 

知っておくべきビル管理のインターロック制御

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冒頭で書いた通り、

ビル管理で最重要と言えるインターロックは、

空調にあります。

冷温水発生器のそれがそうですが、

これを知っておけば必ず役に立つ日がきます。

 

冷温水発生器にはガス炊きの危機が多く、

家庭用コンロと同じようにガスを燃やして

空調に必要な冷温水を作り出しています。

ガスを燃やす機器が室内にある場合、

酸素を外から供給しないとその部屋は酸欠になってしまいます。

 

なので、機器がある機械室などには送排風機が設置されています。

外気を室内へ送り込む送風機と、

室内の空気を外へ出す排風機がセットで設置されています。

この2台で機械室内の空気を循環換気しているのです。

冷温水発生器の運転は、送排風機が運転していることが条件になります。

 

先ほどやった電気的インターロックですね。

「送排風機が運転状態にありますよ!」

 という信号を確認して初めて、

冷温水発生器を運転することができます。

 

冷温水発生器のエラー表示を確認して、

送風機インターロックエラーとか、

それに近いエラー表示がされていれば今説明したことが原因になります。 

 

冷温水発生器を運転中に送排風機の運転を止めても

同様のエラーが出るので注意してください。

 

次にインターロックエラーが出た時の対処法を説明します。

 

 

冷温水発生器で送風機インターロックエラーが出た時の対処法

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送風機インターロックエラーが出るときは、

  • 送風機が故障している
  • 運転信号を出している機器が故障している

の2パターンあります。

 

送風機のモーターがサーマルトリップしている場合

モーターの絶縁不良などでサーマルトリップしている場合、

送排風機は運転しません。

マグネットが入らないので運転信号も入りません。

モーターが故障していると分かっている場合は、

モーターへの電源線を取り外しましょう。 

取り外して運転すれば、送風はされませんが運転信号は入ります。

送風機、排風機のどちらかが運転できれば、

風を循環させることができます。 

あとは機械室の扉を開けて、

空気が送り込まれるようにしておけばOKです。 

 

もちろん送排風機は早急に直さないとダメですよ! 

これは一時しのぎの対応ですから! 

 

マグネット、サーマル故障で送排風機が運転できない場合

通常の電流値なのにサーマルがトリップしてしまう。

こんな時はマグネットかサーマルの故障を疑いましょう。

マグネットをジャンパーして送排風機を動かす方法もありますが、

保護装置が無くなるため、

モーターが燃えたり火事になる可能性があります。

そんな時は、運転信号だけジャンパーして送るようにしましょう!

これは盤図を読めないとできないので、

ちょっと難しいかもですね。

 

運転信号を出している機器が故障している場合

送排風機の運転信号は基本的に

動力盤から冷温水発生器に出ていることが多いです。 

その場合は先ほどと同じように、

ジャンパーするだけで信号を送ることができます。

 

もし違う場所から冷温水発生器に出ているのであれば、

その信号の種類(電圧・電流)を盤図から調べて、

改造して送ってあげなくてはなりません。

これも知識と技術力、それと資格が必要になるので

ハードルが高い対処法と言えます。

 

 

ビル管理で最低限押さえておきたいインターロック制御まとめ

✅インターロックには機械的と電気的がある 

✅ビル管理で大事なのは電気的インターロック

✅冷温水発生器と送排風機のインターロックは知っておきたい

✅機器が故障してもインターロックは解除できる 

 

「インターロックが原因で冷温水発生器が運転できなくなる」

という状況は少なくありません。

うまく対処できれば、客先からの評価はうなぎ上りですよ!

 

 

 

 

 

 


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