制御盤を自分で作れたら、かっこ良くないですか?
こういうのをスラーッと作ると、新人たちに尊敬されます。
動力盤の中身は、意外と簡単です。
今回は、排水水中ポンプの制御回路を作成してみました。
排水水中ポンプの運転制御で制御回路の基礎を学ぼう
建物で一番単純な制御回路と言えば、照明のスイッチです。
照明はさすがに単純すぎてつまらない…(^-^;
次に送排風機の運転制御…
これもちょっと味気ない…
はじめの一歩として調度いいのが、排水水中ポンプです。
自動運転回路作成で準備する物
準備する物は、下の写真の通りです。
これでポンプの制御回路を作ってみようと思います。
本当は自動交互回路を作ろうと思っていたんですが、
いろいろ部品が足りないのに気付いて、
ただの起動回路を作成することにしました。(笑)
しかも電極棒も無いので、スイッチで代用です(-_-;)
材料は、
- 電線
- コンセント
- 100V/200Vアップトランス
- フロートレススイッチ
- 片切スイッチ(電極棒の代わり)
- レセプタクル(ポンプのつもり)
- 電磁開閉器(AC200Vコイル)
動力制御盤の機器を更新する予定なので、
200Vコイルの電磁開閉器を用意していました。
3φ200Vは中々無いですからね、
家庭でもサクッと出来るように100V回路で作ります。
自動運転ってどういう制御回路?
今回は、排水水中ポンプの制御と仮定して作ります。
排水水中ポンプなので、排水槽に水が溜まってくると、
ポンプが起動し水を排水する。
そして、水が少なくなると排水ポンプが停止する。
という制御回路です。
水の水位を検知する物ですが、そこは無理やり片切スイッチで表現しています。
本来はフロートスイッチや電極棒で水位を検知します。
回路図は下のを参考にしました。
うわ!写真荒いから分かりづらい(-_-;)
排水水中ポンプは、どこでもこういう回路になっています。
制御盤一体型の商品もありますが、原理は一緒です。
水位を検知してポンプを動かし、水を排水する。
これさえ分かっていれば、制御回路を自作することが出来ます。
図面を見ながら電線を繋げる
電気は正直者で、電源から順番通りに流れて行きます。
途中を飛ばしたりしません。
なので、電気の流れを意識しながら配線すると、誰でも出来ます。
出来上がりがこちら!
ポンプ起動と停止の線を一緒にしたので、
スイッチのON・OFFでマグネットコイルが動作します。
分かりやすく電球をつけてみました。
スイッチが入ると(水位が上昇すると)、
マグネットが入り電球が点きます。(ポンプが動きます)
そしてスイッチが切れると(水位が低くなると)、
マグネットが外れ電球が切れます。(ポンプが停止します)
…完成品は、なんとも中途半端ですが(-_-;)
ただスイッチ押して、
マグネットを動作させているようにしか見えない(笑)
でもこれで正解!
そして実際作ると面白い!
理屈が分かったら原理を知る
ビル管理の仕事をしていれば、
排水ポンプ故障の不具合は、一度は遭遇したことがあるでしょう!
排水ポンプがどうして動くかもご存じのはず…
動く理屈を理解したら、次のステップです。
どのようにポンプが動くのか?
どのように電源が行っているのか?
を調べましょう!
排水ポンプに限らず、動力制御盤の中身にある機器は消耗品です。
そして制御方法を知ることが出来れば、
独自の回路も作成することが出来ます。やってみると、とっても楽しいですよ!
注意点としては、電極棒にかける電圧は、必ず降圧してからにしてください!
商用の100Vを使用してはダメですよ!
簡単に感電してしまいますから(^-^;
どの制御回路も12Vくらいまで降圧しているはずです。
それと資格が無いと電気工事は出来ませんので、ご注意を!
電気工事士の資格を取得したい方は、こちらもどうぞ!
今後の課題
ここまで作成出来たら、あとは手動・自動スイッチも付けたいですね。
何より、当初の目的である自動交互回路を作成したい。
そして加圧ポンプのような、圧力制御回路も作成したい。
電気の世界は面白いですね!