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電気系資格の落とし穴、本当に必要な資格が分かるよ

電気工事の施工管理を10年以上、ビル管理に転職して5年以上、

電気の仕事に15年以上関わっている私は、

知らないとハマりそうな、電気系資格の落とし穴を教えます。

 

せっかく資格を取得しても、活用できない場合もありますので、

どの資格がどの仕事に役立つか、理解してから取得する資格を決めましょう!

 

この記事を読めば、自分がどの資格を取るべきかハッキリしますよ!

 

 

 

 

 

取得すべき電気系の資格はどれ?

電気系の資格はたくさんあります。

その中で、どの資格を取るのがいいのか?

自分の職種にはどの資格がいるのか?

ここを確認しておかないと、

「この資格で、あれは出来ても、これは出来ない」

なんてことに陥りますよ!

 

電気系の資格

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電気系…と言っても私は強電系の人間なので、そっち中心になります。

どんな資格があるか見ていきましょう!

 

第二種電気工事士

まずはここから!

第二種電気工事士は、とても人気のある資格です。

電気工事をするのにも必要ですし、ビル管理業務でも募集条件に使われます。 

電気系資格の登竜門として知られています。

比較的簡単に取得できるため、取得者は多数います。 

 

第二種電気工事士の資格を取ると何が出来るの?

低圧受電の電気工事が可能になります。

一般電気工作物の電気工事の仕事が可能になります。

高圧受電の自家用電気工作物は、

低圧部であっても取り扱えませんので注意してください!

高圧受電とは6,600Vで受電している建物、と覚えるのが分かりやすいです。

 

まとめると、

一般電気工作物は戸建て住宅などの小さい建物、

自家用電気工作物はビルなどの大きい建物、と覚えると分かりやすいですね。 

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認定電気工事従事者

あまり聞きなれない資格ですが、とても大事な資格です。

自家用電気工作物の電気工事をするには、

認定電気工事従事者の資格が必要になります。

要するに、高圧受電している建物の低圧部の工事が出来るようになる資格です。

先ほども言いましたが、第二種電気工事士を持っていても、

高圧受電している建物の低圧部は工事できません!

認定電気工事従事者は、第二種電気工事士を取得後講習で取得できますので、

業務の幅を広げる意味で、取得した方が良いでしょう!

 

ただし、認定電気工事従事者であっても、

高圧部は施工できませんので注意してください!

高圧部の施工は第一種電気工事士の資格が必要になります。

ビル管として将来を見据えるのであれば、

認定電気工事従事者までは取得した方がいいでしょう! 

 

第一種電気工事士

電気工事を専門にするのであれば、

第一種電気工事士は取得しておいた方がいいです。

高圧部の工事を施工できる他、施工管理もすることが出来ます。

 

電気工事の現場代理人として選任することが出来るので、

一気に付加価値は高まります。

この資格を取得すれば、

高圧低圧に関係なく全ての電気工事が出来るようになります。 

 

電気主任技術者

自家用電気工作物の保安業務を行うことが出来ます。

自家用電気工作物は、

建物一つ一つに電気主任技術者を選任しなければなりません!

工事は出来ないのです。

しかし、経験年数で第一種電気工事士を取得できるので、

もし故障したとしても、自分で施工できるようになります。

また、電気保安法人の会社に勤めているならば、

保安業務担当者になって複数の建物を受け持つ事も出来ます。

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電気工事施工管理技士

電気工事の監督業務が出来るようになります。

工事の受注金額によって1級なのか?2級でいいのか?も変わってきます。

あくまで監督なので、この資格だけでは、電気工事を行うことは出来ません!

 

私は電気工事現場代理人として10年ほど働いていましたが、

どうしても自分でも工事したくなりますよ!

工事を管理していると、どうしても手を出したくなるんです。

監督業をしていると、最悪自分で施工しなければならない時もあるので、

合わせて電気工事士も取得しておいた方が良いですね! 

 

 

 

電気系資格の落とし穴

電気工事施工管理技士電気主任技術者の資格を持っていても、

電気工事をすることはできません!

 

電気工事をするには、電気工事士の資格が必要なのです!

 

電気工事施工管理技士は、電気工事の監督で、施工することは出来ません!

 

電気主任技術者は、自家用電気工作物の保安業務で、施工することは出来ません!

 

もし電気系の不具合があったとしても、

電気工事士でなければ、電線を繋いだりの工事は出来ないのです!

なんて、もどかしくて複雑なんでしょうね。

 

 

どの資格を取ればいいの?

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「結局どの資格を取ればいいか分かんないよ!」

そんな方のために、電気系に15年以上従事している私がお答えしましょう!

職種で取得する資格を決めるのが一番です!

 

ビル管の場合

下記の順番で取得するのがいいでしょう!

第二種電気工事士

②認定電気工事従事者

③第三種電気主任技術者もしくは第一種電気工事士

電気工事施工管理技士

 

電気工事施工管理技士は、あまり必要ないかも知れませんが、

もし管理物件で大規模な修繕があった場合、

きっと役に立つことでしょう!

最低でも第二種電気工事士と認定電気工事従事者は、取得したいですね。

管理物件で電気のトラブルがあった時に、直すことが出来ますからね!

電気主任技術者も取得したいところです。

難易度がグッと上がるので、最終目的をここに設定するのもいいでしょう。

 

戸建て住宅の電気工事士の場合

下記の順番で取得するのがいいでしょう!

第二種電気工事士

②2級電気工事施工管理技士

 

戸建て住宅は、低圧受電の一般電気工作物に入ります。

自家用電気工作物で無い限り、認定電気工事従事者の資格はいりませんし、

高圧部も無いので、第一種電気工事士まで取得する必要はありません!

ただ、経験を積むにつれて、監督する立場にもなると思いますので、

2級電気工事施工管理技士も必須と言えるでしょう!

2つとも比較的簡単に取れる資格です。

 

電気保安業務の場合

下記の順番で取得するのがいいでしょう!

①第三種電気主任技術者

第一種電気工事士

電気工事施工管理技士

 

電気保安業務は、とても安定している仕事です。

毎年、行政から公共施設の電気保安業務の入札があります。

入札なので競争になるわけですが、

建物に対して圧倒的に資格保有者が足りていないため、

仕事が無くなることはありません!

この業務に就くためには、電気主任技術者の資格は必須となります。

はじめは、1物件しか受け持つことが出来ませんが、

経験を積むと複数物件を受け持つことが出来ます。

ただし、電気主任技術者は工事を行うことが出来ません!

不具合が起きた時に復旧できるよう、

第一種電気工事士の資格を取得しておいた方がいいでしょう!

第一種電気工事士電気主任技術者取得後、

経験年数で取得できますので無理に勉強する必要もありません。

③の電気工事施工管理技士は無理に取得する必要もありませんが、

キュービクル更新も視野に入れるのであれば、取得したいところです。

 

大規模の電気工事会社の場合 

下記の順番で取得するのがいいでしょう!

①第三種電気主任技術者

②1級電気工事施工管理技士

③甲4類消防設備士

 

大規模の電気工事を請負っている会社は、その施工管理が仕事になります。

あくまでも工事をするのが仕事では無く、施工管理をするのが仕事の会社です。

最も必要な資格は②の1級電気工事施工管理技士ですが、

この受験には経験年数が必要になる為、

まずは電気主任技術者を取得しておくと後々楽になります。

電気主任技術者は、誰でも受験できますからね。

③の甲4類消防設備士ですが、

電気工事には誘導灯や非常放送、自動火災報知設備の工事も含まれています。

これらを工事する時は消防署に届出を提出しなければならないのですが、

届出には甲4類消防設備士の免状番号を記載しなければなりません。

電気工事には、電気関係の資格だけではダメなんですね。

 

 

最後に

電気系で自分が取るべき資格が見つかったでしょうか?

せっかく試験を受けるんですから、実のある資格を取得したいですね!

自分がやる仕事に合った資格に、チャレンジしましょう! 

 

 

 

 


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