その時期は1年というサイクルを持っています。
建物管理は入札で1年の命運が分かれる。
年間保守の建物管理入札は1~3月に実施されます。
ビル管理業界はピリピリムードに包まれます。
毎日、入札があるので1日1日で天国地獄を行ったり来たりします。
この状況は毎年変わりません。
毎年1~3月の落札状況で、
来年度の利益、給料、雇用が決まると言っても過言ではないのです。
1件も落札できないと倒産か大規模リストラという、
最悪のシナリオが待っています(-_-;)
本当にそれで大丈夫なの?
上記の内容を聞くと、
「えぇ~、なんかビル管業界って全然安定感がないなぁ~」
「興味あったけど、止めようかなぁ」
なんて思うのが普通だと思います。
ですが、安心してください!!
幸いにも入札案件は非常にたくさんあります。
…ビルや公共施設の数だけあります。
もうひとつ幸いなことに、それらの中には
「建物管理衛生管理技術者の選任が必要」
な建物がたくさんあります。
建築物に対してその資格保有者が足りてない現状があるのです。
この資格の選任は1人で複数の建物に選任することが出来ません!
必ず1人1建物なのです。
言ってしまえば行政の保有施設になると、
その職員が資格を持っていれば環境衛生管理の業務委託は無くなります。
発注側にしてみれば、
これほど大きい経費削減は無いのではないでしょうか?
しかし、私は今までこの資格を持っているお客さんに会ったことがありません。
以上のことから、入札の結果が一社に偏るという事は無いと言っていいでしょう!
確実に独占することは絶対に出来ないということです。
求人募集する側の状況
以前、ビル管理への転職は3月がピークという記事を書きました。
「転職には3月がチャンスですよー」という内容です。
それは転職を希望する側の話です。
選びたい放題ですからね!
採用する側の状況はというと、それはもう戦々恐々としています(-_-;)
人は揃えないといけない!
... でも変な人は入れられない... ...
面接... 面接の毎日ですf(^_^;
実は4月になってからも募集は続きます。
どうしても折り合いがつかず、常駐員を置くことが出来なかった場合は、
仕事を受けた会社の人間がそのポストに収まります。
新たに雇うことが出来なかった時点で、
会社としてはいろんな意味でマイナスになってしまいます。
1度常駐員になると安定する
入札で公平性を出すと言っても建物を運営する側からしたら、
1年毎に中身を何も知らない業者が入ってくるよりも、
ある程度知っている人に任せたいですよね?
常駐する設備員、警備員、清掃員は契約社員やパートがほとんどです。
もし入札で落札する会社が変わったとしても、
今の会社を辞めて落札した会社に雇ってもらえばいいのです。
落札した会社としては建物を分かっている人を雇いたい!
雇われる側は、また就活するのが手間ですし、
家から近いところに勤務したいですからね。
もちろんお互いの条件が合えばの話ですが...
建物に常駐する方は、その地域に住んでいる方が多いです。
むしろ、そういう人を雇います。
電車の遅延や道路の事故渋滞などの交通機関がストップするような事態でも、
被害を最小限に抑えることができますし、
緊急時に現場に行くことができるからです。
保守契約の間だけ雇用する契約社員の方が、
雇う側も雇われる側もメリットがあるのです。
不意に取れてしまう現場
本気で狙っていない案件でも入札には参加します。
数は打っといた方が可能性は広がります。
お客さんから紹介してもらったりしたら、参加しないわけにはいきません。
あまり気乗りがしない時は、
昨年の落札金額より高めで入れます。
するとガチで金額を入れた他社が、
最低制限価格に引っ掛かって幸運(不運)にも、
自社だけが残るということがあります。
「やばーい!取れちゃったよー!w」
ここから実行予算の確認が始まりますf(^_^;
なんにせよ仕事があるという事は良いことです!
危険な現場
逆に競争がなく1社しか入札に参加していない事案は危険がいっぱい!
特に前回落札者が参加していない入札は危険です。
なぜ参加してないのか疑問しかありません。
業務中に何か問題を起こしたのか?
金額的に合わない部分があるのか?
担当者が曲者なのか?
いろんなことを勘繰っちゃいます。
競争率が高いほど良い案件と言えるでしょう!
求人に関しても同じです。
多く採用した方が優秀な人が伸びていきます。
これはもう統計的にわかっていることなので、
大人数を篩にかけると、その中からトップをはれる人材が出てくる。
逆に定員ギリギリになると、その中から問題を起こす人が出てきます。
まとめ
入札はビル管理会社にとっての1大イベントです!
まさに今後1年の命を懸けて入札に参加します!
ただ、安定感はあります。
不況が続いたところで、
法律が変わらない限り仕事は無くなりませんからね(^-^;