nayoro_urawaのブログ

ごくごく普通のサラリーマンのブログです

電動機のオーバーホールでワンランク上を目指す

送排風機、ポンプには電動機が付いています。

 

電動機の点検方法と、オーバーホールについて記事にしました。

 

この記事を読み終わった頃には、

ビル管理士として一歩上のステージに上がることができるでしょう!

 

それでは、どうぞ!

 

 

電動機とは?

f:id:nayoro_urawa:20200312090016j:plain

「電動機=モーター」

です。

モーターを動かすには、電気が必要です。

直流、交流、単相、3相と様々ですが、

ビル管理においてモーターと言えば3相3線200Vが主なので、

そのつもりでの読んでください。

 

モーターが動かないと、風を出すことも、水を送ることもできないのです。

私たちの生活には欠かせない物ですね。

モーターが動かない時の原因を探る方法は、別記事を参照ください。

www.746urawa.com

 

電動機の始動方式

電動機には始動時に突入電流というものがあり、

定格電流の8倍の電流値になります。

この突入電流をいかに抑えて運転するかがポイントになります。

 

インバーターf:id:nayoro_urawa:20200316165652j:image

インバーターはV-F制御で運転をします。

Vは電圧、Fは周波数のことで、この二つは比例関係にあります。

なので、周波数が低いと電圧も低く、周波数が高いと電圧も高くなります。

電圧が低いとトルクも小さいので、ゆっくりそろ~り動きます。

また電圧と電流も比例関係にあるので、周波数が低いと電流値も抑えられます。

関西での電源周波数は60Hz、関東では50Hzとなっています。

突入電流を心配する必要が無いので、ブレーカーの選定は簡単ですね。

速度を変えられるので省エネ効果もあります。

基本的に電動機は商用周波数で運転しています。

商用周波数50Hzで運転している電動機を25Hzで運転すると、

速度も電流値も半分になります。

 

直入れ

基本的に10kwを越えない電動機の場合は、

突入電流も異常に高くならないので、

そのままブレーカー、マグネット、サーマルの順番で、

モーターに電源を送ります。

一番単純なんで分かりやすいですよね。

 

スターデルタ

スター結線で電動機を動かした場合、

デルタ結線の場合と比べて電流値が1/2になります。

十分加速した後に、始動トルクの強いデルタ結線に切り替えて、

安定した始動ができるようになります。 

タイマーでスター結線からデルタ結線に切替えます。

モーターへの電源線が6本あるので、動力盤を見れば

「この始動方式はスターデルタだ!」

と、すぐに判別することが出来ます。

 

電動機の点検の仕方

電動機に限らず、機器の寿命を延ばすには日々の点検が重要です。

なかでも、消耗品の点検や運転音を聞くことが大切です。

 

Vベルトは必ず見よう! 

Vベルトの劣化は電動機への負荷が小さくなるので、電気代は下がります。

... 風量の低下に繋がり、空調能力は下がりますけどね。

特にエアコンについているVベルトは張り調整がとても重要です。

風量低下は圧力異常に繋がるので、

他の機器の故障にも繋がってしまうこともあります。

24時間運転している機器のVベルトは1年でボロボロになります。

 

絶縁抵抗を測定しよう!

絶縁抵抗が悪いと、運転すら出来なくなります。

0MΩの場合はブレーカーを入れた瞬間に落ちるのですぐ分かります。

排水ポンプの電動機は絶縁抵抗を測るのがマストです。

排水ポンプに関しての記事はこちらです。

www.746urawa.com

 

運転電流を測定しよう!

運転電流値からVベルトの摩耗、フィルター汚れ、ポンプのエア噛み、

インバーターの不良も分かります。

運転電流を計測する時は3相とも計るようにしましょう!

モーターが壊れていると、1相だけ電流値が違うこともあります。

給気と排気のバランスを確認するのにも有効です。

基本的に同じ部屋の送排風機の電流値は同じになります。

あまりにも違う場合は圧力が変わるので、

扉が重くなったりしているハズです。

 

音を聞こう!

モーターが回っている時の音を何回も聞いていると、

「あれ?いつもと違うな!」

と気付く時があります。

カリカリ音がする時はベアリングを疑いましょう!

Vベルト、プーリー、ベアリングは消耗品なので、

モーターを動かせば動かすほど劣化していき、その劣化具合が音に表れます。

 

オーバーホールのやり方

オーバーホールって何するの?

簡単に言うと分解整備で、消耗品を交換します。

オーバーホールのイメージは、なんとと言っても高い!

業者に専門見積り依頼をかけると、

「えっ!それ機器丸ごと交換するのと、金額変わらないじゃん!」

というような見積書が出てきます。

それぐらい技術力が必要な作業という事なんですね。

これが出来れば、「他のビル管理士とは一味違うぜ!」

と言えるようになります。

作業内容は分解して掃除してそのまま元通りに組み立てる。

これだけです。聞いてると簡単そうですよね。

それでは手順を紹介します。

 

①ブレーカーをOFFにする。

作業中にモーターが動き出すと、大ケガに繋がりますので、

必ず電源OFFは確認しましょう!

 

②Vベルトを外す

プーリーの外側へずらしながら回すと外せます。

指を挟まないように注意しましょう!

 

③電動機を台座から取り外す

ボルトで4点固定されているのが、ほとんどだと思います。

先の工程がやり易くなるので、台座から外しておきます。

電動機は思っているよりも重いので注意しましょう。

 

④プーリーを抜く

f:id:nayoro_urawa:20200312103709j:plain

プーリーを抜く際は、シャフトとプーリーを固定しているビスを緩めます。

六角で回せるのですが、非常に固いです。

ビスを緩めたらプーリ抜きをセットして回していくと、

簡単に抜くことが出来ます。

プーリー抜きを使わなくても手で抜ける時もあります。

 

⑤シャフトを抜き取る 

プーリーを抜き取ると後はボルトとビスで固定されている部分を外します。

f:id:nayoro_urawa:20200312110707j:plain

電動機の外側のボルトを外していくと上の写真のようにコイルだけになります。

抜き取ったシャフト部分は下の写真です。

f:id:nayoro_urawa:20200312110703j:plain

一般の方はなかなかお目にかかれない写真ですね!

というか見ても見なくても特に支障が無い(^-^;

抜くときは傷を付けないように注意しましょう!

 

⑥ベアリングを抜き取る

f:id:nayoro_urawa:20200312130619j:plain

ベアリングは手で抜こうとしても絶対抜けないので、

プーリー抜きで抜きます。

一度プーリー抜きで外すと、そのベアリングは使えなくなってしまいます。

(ベアリングが曲がってしまうため)

 

⑦シャフトにヤスリをかける

ベアリングが入る部分は念入りにかける。

シャフトや電動機内の汚れている部分をパーツクリーナー等で清掃する。

 

⑧新規のベアリングを入れる

f:id:nayoro_urawa:20200317131612j:plain

ベアリングヒーターでベアリングを110℃まで温めると同時に、

シャフトにCRC(錆止め、潤滑剤)を塗っておく。

加熱されたベアリングを一気に入れる!

シャフトを立てるとやり易い!

途中でベアリングが止まると、またやり直しです。

ベアリングはそれほど高いものでは無いので、

予備を購入しておいた方が無難です。

オーバーホールにおいて、この作業が一番不安要素が強いです(-_-;) 

⑨後は外した逆順で組み立てればOKです!

プーリーを入れる際は椹木をしてハンマーでたたくと入りやすいです。

プーリーを新規で付け替える時は、

シャフトの寸法を測らないと注文できません。

普通に型番を入れただけでは、シャフトの大きさまでは出てこないのです。

これは正確に寸法を取らないと、使えないので十分注意してください。

電動機の中にゴミを残してしまうと、

ショートしてコイルが焼けてしまう恐れがあります。

整備に行って機器を壊しては元も子もありませんので、

確認しながら復旧していきましょう!

 

 

最後に

どうですか?

オーバーホールやりたくなってきましたか?

まずは使っていない小さい電動機で練習するのがいいと思います。

慣れるまでは苦労しますので…

ワンランク上を目指すにはチャレンジあるのみです。

 

 

 


スポンサーリンク

ランキングにご協力ください!ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村