日本の先進国で裕福な国です。
しかし裕福でありながら、
未来の国を背負って立つ子供達の幸福度が、
最低水準であることが分かりました。
その順位は37位…
先進国でありながら、こんなに低いのはなぜか?
共働きと経済格差が原因で子供の精神は追いやられた
格差が生まれる学業、いじめが蔓延る学校、家に帰っても親がいない…
こんなんで子供が幸福なわけないよ…
日本の子供は幸福度が低い
下記の記事によると、
日本の子ども、幸福度が最低水準 ユニセフの38カ国調査(共同通信) - Yahoo!ニュース
先進・新興国38ヶ国で調査したところ、
- 「身体的健康」が1位
- 「精神的な幸福度」が37位
という結果になりました。
「精神的な幸福度」は、
生活満足度と自殺率のデータから数値を出しています。
健康なのに精神的に幸福を感じていない…
これは恵まれた環境にいながらも、
周りに便利で楽しい物がたくさんあり、
それが目に入るが故の現象ではないだろうか。
精神的幸福度が低い理由
日本は自殺率が高いんです。
それが精神的幸福度が低くなっている原因になっています。
問題になっている学校でのいじめや、
受験勉強によるストレスが起因となっている物が多くあります。
格差社会が招く理由
私も学校教育を受け、社会に出て働き始めて15年たちますが、
日本人は陰湿でねちっこいと感じます。
偏差値が重視されている学校教育の根本を変えなければ、
勉強へのストレスや、そのストレスからいじめに発展することを、
止めることは出来ないでしょう。
何もいい学校に入るだけが、将来を決めるわけでは無いんです。
「大学を卒業して仕事がすぐ出来るか」と言ったら、
答えは「NO!」です。
全く使えない。
就職してからゼロからのスタートだと思えば、
学歴なんてなんの役にも立ちませんよ。
ですが、そうなっていないのが今の日本です。
学歴が優位に働いてしまう…
学歴の格差が生まれてしまうのです。
他に物差しが無いのだから、
これに力を注ぎたくなるのも、仕方の無い事なのかも知れませんね。
便利な物や選択肢が多すぎる
子供が精神的な幸福感を得られてないと答えるのは、なぜでしょう?
それは自分の要求が、満たされて無いからではないでしょうか?
2つ例を出してみます。
例1
子供が欲しい物がある。
↓
親は何でも買い与えようとはしない。
(欲しいもの全てが、簡単に手に入ると思って欲しくないため)
↓
友達は持っているのに...
何で私(僕)だけ買ってもらえないの?
例2
友達もしている習い事をしたい。
↓
親の仕事の関係で、習い事に通わせる時間が無い!
習い事に行けない。
↓
何で私(僕)だけ習い事が出来ないの?
こういった事例でも、精神的な幸福度は得られてないことになります。
便利で楽しい物が増え、何でも欲しくなってしまう。
習い事もたくさん選択肢が出てきて、全部が出来るわけでは無い。
どこまでも子供の要求に、応えるわけには行かないので、
幸福感は薄れていくと考えられます。
家族と過ごす時間が圧倒的に減った
共働き家庭が増えています。
1996年を境に、専業主婦家庭と共働き家庭の割合が逆転しています。
1996年以前は専業主婦家庭が多かったのに対し、
現在では、圧倒的に共働き家庭の割合の方が多いです。
学校から帰れば、一番頼れる存在が家にいる。
それだけで安心感が得られますよね?
共働きだと、それがありません。
小さい頃から保育園に預けられ、
小学校に上がっても学童保育に入れられる。
それから成長していっても、親が返ってくるのは夜になり、
家族と過ごす時間が少なくなってくるでしょう。
子供にとって親の存在は、精神を安定させる支柱です。
安定させる時間が少なくなれば、倒れやすくもなりますよ。
都会より田舎の方が幸福度が高い
都会より田舎の方が共働きの割合は低いでしょうね。
そういった意味でも、田舎の方が幸福度が高いと言えます。
それと都会と田舎では、遊び場所での制約に大きな違いがあります。
私は田舎で育ち、今では都会に暮らしているので、
その違いを大いに感じています。
公園でのボール遊び禁止や遊具の取り合いなど、
都会では当たり前のことが、田舎にはありません。
ボール遊びが出来る空き地なんて、いくらでもあります。
遊具も順番なんて待たなくても、いつでも使えます。
子供の要求にいつでも応えられる田舎は、
ストレスを感じにくいんです。
習い事と英才教育が幸福度を下げている
今の子供達に対するイメージは、
「ずっと競争させられている」
です。
- 競争が成長を促す、
- 小さい頃からの英才教育が成長を促す、
- 子供の頃から勉強をしておくことは将来役に立つ
etc.
大人は自分の経験から、子供の将来のためになることをします。
それが子供にとっては、窮屈になっているのではないでしょうか?
私も葛藤します。
自由に過ごして欲しくても、
周りの環境が勉強させるものになっているので、
それを無視するのも勇気がいる。
特に宿題とか…
習い事も、
別に子供が好きでやっているわけでも無いだろうと感じます。
楽しんでやっている分には、いいんですけどね。
経済格差から生まれる弊害
経済格差がある日本。
生活水準ももちろん変わってきます。
普段から、食べるもの・着るもの・住むところ。
これが原因でいじめになる事もあります。
少しでもお金を稼ぐために共働きになる。
↓
子供との時間が少なくなる。
↓
子供の精神的支柱が失われて行く。
↓
精神的幸福度の低下。
悪循環ですよね(^-^;
もはや、知らない世界があった方がいいくらいのレベルです。
経済格差は、先にあげた学歴格差や物欲にも大きく影響を与えます。
格差があるのは仕方の無い事ですが、
それが将来に影響を与えすぎなんですよ。
学歴社会は早々に無くなって欲しいです。
子供との時間を作りましょう
子供には強く当たることもあります。
それは、子供を一人前に育てる親の義務を、
感じているからではありませんか?
今の子供社会は高ストレスです。
家の外でストレスを感じ、
家の中でもストレスを感じるようでは、
幸福からは程遠くなってしまいます。
共働きが多いのは仕方が無い事、
親も子もストレスから空気が悪くなったりします。
せめて家の中だけでも、
ストレスを感じさせない生活をしてみませんか?
子供達はイライラしていない親との時間を求めています。
そうすれば精神的な幸福度は増していくでしょう。
子供の精神的幸福度が低い原因まとめ
- 勉強を楽しめない学歴社会
- 経済格差が学歴格差に繋がる
- 経済格差を無くすべく共働きへ
- 共働きで親との時間が少なくなる
- 子供の精神的支柱がいない
負の連鎖ですね。
世の中は直ぐには変わりません。
変わるまで待ってもいられませんからね。
それなら自分を変えた方が早いです。
まずは子供との楽しい時間を作るように心がけましょう。