nayoro_urawaのブログ

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冷却塔でレジオネラ菌が出た時の対処法【もう恐れない】

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最近夏になると、

レジオネラ菌が出た」

という相談を頻繁に受けるようになりました。

 

出ますよ!レジオネラ菌は!

出ますが、

レジオネラ菌は正しく処置していれば、

何も怖くない菌です。

 

冷却塔のレジオネラ菌は殺菌して洗い流そう

レジオネラ菌は検出されます。

年々検出率が上がっているので、とても困っています。

もし検出されたとしても、

正しく殺菌し、正しく清掃排出することで、

レジオネラ菌の検出を抑制することが出来ますよ。

 

 

 

 

冷却塔で繁殖!レジオネラ菌の脅威

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レジオネラ属菌とは、給湯設備や冷却塔で増殖し、

エアロゾルとして拡散したものが

人体へ入り肺炎などを引き起こす菌です。

まだレジオネラ菌が認知されていない時は、

謎の肺炎とされていました。

 

レジオネラ菌も健常者や体力のある人が少し吸い込んでも、

症状は出ません。

根拠は、私です。

仕事柄、冷却塔の清掃をしますが、

明らかに菌を吸い込んでいる。

それでも発症していないので、

それほど強い菌では無いのでしょう。

 

冷却塔はレジオネラ菌が増殖する条件が揃っています。

レジオネラ菌の増殖最適温度は36℃付近なので、

冷却塔の水温はものすごく適しているのです。

 

✅冷却塔はレジオネラ菌の増殖に適している

レジオネラ菌は吸い込めば必ず発症するわけでは無い

 

 

冷却塔でのレジオネラ菌抑制の注意点

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レジオネラ菌を抑制する薬剤が、

24時間注入されているかを確認しましょう。

というのも、冷却塔についている薬液注入装置ですが、

どのタイミングで運転するかを見ておきましょう。

 

  • 24時間運転しているか?
  • 冷却水を循環させる時だけの運転か?

 

24時間運転している

薬液注入装置が24時間運転している場合は、

特に問題無いと言えます。

ですが、安心は出来ません。

薬液が入っていても、冷却水が循環していなければ、

薬液も循環しないからです。 

 

冷水を24時間作っている施設なら問題無いでしょうが、

日中だけ稼働させている施設の場合は、

余計な電気代がかかってしまいます。

 

これは施設の担当者との協議が必要になりますね。

 

冷却水を循環させる時だけの運転

私が今まで見た施設では、

薬液注入装置の運転は、

冷却水ポンプの運転でインターロックを取っています。

冷却水ポンプが運転しないと、

薬液注入装置が運転しない仕組みという事ですね。

 

空調が必要な日中だけ運転し、夜は停止している状態です。

ほとんどの施設はこの運転方法を取っていると思いますが、

熱帯夜だと、冷却塔の水温は下がりません。

ずっとレジオネラ菌が繁殖するに適した温度となっています。

 

知らない内に菌が繁殖していることになります。

 

 

冷却塔でレジオネラ菌が出たら

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レジオネラ菌を抑制する薬剤を入れていても、

レジオネラ菌が繁殖してしまったら…

対策は掃除が何よりも大切です。

 

レジオネラ菌の検出には、

菌が死んでいるのも関わらず、

菌の数としてカウントされてしまう、

検査方法があります。

 

菌は殺す。

そして排出するのが重要なのです。 

 

レジオネラ菌が出たら殺菌して掃除、排水する 

 

 

冷却塔の清掃の意味

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冷却塔の清掃には、

熱交換を十分にさせるようにする目的の他に、

レジオネラ菌を排出する目的、

そして繁殖しやすい環境にしない目的があります。

 

冷却塔は外気にさらされているため汚れやすく、

冷却水は太陽に照らされ、

水温が上がりやすい環境にあります。 

 

掃除をしているとはいえ、

使用していれば汚れは徐々に蓄積されていくので、

年を重ねる毎に菌が繁殖する条件が整っていきます。

 

なのでもう、

菌は増殖されてしまうものだと思った方が良いです。

そしてその対策をした方が良い。

勘違いして欲しくないのですが、

菌を抑制することを諦めるという事ではありません。

 

抑制のために掃除は欠かせませんが、

最初から覚悟して準備しておきましょう。

 

✅冷却塔清掃の目的は、熱交換のため

✅菌が繁殖しない環境にするために清掃する

 

 

冷却塔の清掃の手順

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冷却塔の清掃はまず水を張りましょう。

そして洗浄剤と殺菌剤を入れる。

それから冷却水ポンプを回して、

配管全体に薬剤をいきわたらせる。

 

それから水を全部抜いて清掃開始です。

水は出来るだけ抜いた方が良いですね。

先に書いた通り、菌が死んでいても検出したと判断する

検査方法もあるので、全くない方が良いんです。 

 

洗浄剤で洗浄してから水を抜いて、

掃除を開始するようにしましょう。

 

シーズンインで冷却塔と冷却水配管を洗浄する。

暖房から冷房に切替える時、

使ってないし冬は寒いから、

レジオネラ菌は繁殖してないと考えますよね?

その考えは危険です。

 

冷却塔は大丈夫でしょう。

外にあって菌が繁殖する温度にはならないですから。

 

冷温水発生機の中はどうですか?

作られた温水の温度が、

冷却水に伝わり水温が上がりますよ。

 

オフシーズンでも、

そういった環境にあれば菌は繁殖してしまうのです。

 

 

冷却塔でレジオネラ菌が出た時の対処法まとめ

冷却塔はレジオネラ菌は出ます。

年々条件がそろってくるので、防ぐのにも限界が来ます。

レジオネラ菌は出る物だと思って、

対処に力を入れた方が良いでしょう。 

正しい殺菌方法、正しい清掃方法、

正しい抑制方法で、

レジオネラ菌対策をしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 


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