弊社はあの大型の仕事を受注できた!
その会社で課長をしている私は凄いんだぞ!
世の中には全く困った人がいる物です。
会社の力と個人の力は全くの別物!
勘違いしてはいけませんよ。
人の力は自分の目で判断すべき
「有名洗剤会社販売員、人事課長が推薦する洗剤A」と
「3流大学の洗剤研究同好会が推薦する洗剤B」なら
どちらの洗剤を買いますか?
私なら洗剤Bです。
一見、洗剤Aを買いたくなりますが、
有名洗剤会社の人事課長ですからね…(^-^;
洗剤の事はほとんど分からないでしょう…
どちらが洗剤に詳しいかと言ったら、3流大学の同好会です!
立場に惑わされず、人の実力は自分の目で見て判断すべきですね。
立場と実力は比例しない
入社して仕事を理解し、たくさん会社に貢献してきた。
実力もついてきたから、役職をつけるか…
普通はこんな風に出世していきますよね?
会社での立場が上になっても、
決して個人の力がついたからではない場合もあります。
例えば選任の役職者が、家庭の都合で退職することになり、
その職に就く人がいないので、部下である人を仕方なく就かせた…
という場合や、
新人で凄く実力のある人が入ってきて、バリバリ仕事をこなしている。
次年度で役職を上げたいのだが、上には先輩社員がたくさんいて、
人間関係を悪くしたくない。
この際、全員役職をあげよう!
という場合です。
一流企業に入ったからといって、
いきなり個人のスキルがアップするわけではない。
一流企業に入れば確かに違った目で見られることもあるだろう。
しかし、「入社前日と入社日でスキルが違う」
なんてことが無い事を忘れてはいけない。
断固たるスキルを身に付けることが重要なのです。
会社の力と個人の力
会社員は月の給料が約束されています。
特に仕事をしなくても、誰かが稼いできたお金で給料が支払われます。
これが許されるのは、新入社員までです。
全ては利益のために働くのが会社員です。
利益を出すには、どうしたらよいか?
一つは個人の力が試されますね。
積算で100万円の利益が出る仕事を200万円の利益を出すには、
個人の力量によるところが大きいです。
もう一つは会社の力が試されますね。
利益が10万円の仕事を10個受注すれば、
100 万円の利益をあげることができます。
仕事をとるには入札で勝たなければなりませんが、
それには会社の力が大いに影響します。
例えば実績です。
いくら「会社のために仕事をしてきた」
と言っても、請け負っているのは個人ではなく会社です。
実績は会社につくもので、個人につくものではありません。
個人では、入札に参加する権利も与えられないのです。
競争で個人の力を高めよう
フリーランスで生きていくのにも、会社員として生きていくのにも、
個人の力を高めるのは非常に重要なことです。
フリーランスの場合、自分が稼がなければ生活できませんからね。
それは死にものぐるいになりますよ!
どうすれば個人の力は高められるのでしょうか?
客先の人事部に話を聞きました。
「御社のような有名企業だと、なにもしなくても入社希望者が来るのに、
どうしてそんなに熱心に募集をかけるんですか?」
するとその方はこう答えたんです。
「倍率が高くないといい人材は出てこない」
「倍率が低い年では、途中で辞めたり不祥事を起こす人が出てくる」
「逆に倍率が高いと、それぞれの部署のトップになる人材が出てくる」
「これは、今までの歴史の統計が物語っているので間違いない」
競争が激しいところでは、抜けた力が出てくる。
企業が欲しいのは兵隊ではなく、それらを束ねる長ですからね。
納得のいく答えでした。
個人の力を高めるには競争が必要不可欠なのです。
会社の役職なんて意味がない
15年間サラリーマンをしていますが、
会社の役職なんてそれほど意味が無いですね。
仕事をする上で、利益を上げて給料を貰い生活するという目的は、
全くブレないからです。
新人であろうが役職者であろうが、
自分の生活のために利益を上げることが、共通しているからです。
言い換えれば、
「新人も役職者も同じことをしている」
という事になります。
私は名ばかりの役職者をたくさん見てきました。
その甲斐あって、役職や先入観で人を見ることは無くなりました。
「この人は、こういう人」
という自分の基準をもって判断しています。
役職が役に立つのは、仕事内容を知らない新入社員と、
社外の人に対してでしか無いですね。
役が付いた瞬間に、対応が変わる人を何にも見てきました。
この人は自分の何を見てきたんだろう?
とても残念に思っています。
最後は自分の力が頼り
これからはインターネットの普及により、
誰でもフリーランスとして活躍できる時代になります。
(もうなっている…)
それには個人の力が100%です。
会社の名前を使わなくても、
あなたに仕事を依頼する人は、どれくらいいるでしょうか?
やはり、一人で仕事を完結することのできるスキルは、
身に着けておきたいですね。
会社が倒産して放り出された時、
頼りに出来るのは自分の力だけですから。